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古典落語 桂枝雀 米朝事務所

桂 枝雀【親子酒】

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桂 枝雀『プロフィール』

落語家 桂枝雀

2代目桂 枝雀(かつら しじゃく、本名:前田 達(まえだ とおる)、1939年(昭和14年)8月13日 - 1999年(平成11年)4月19日)は、兵庫県神戸市生まれの落語家。3代目桂米朝に弟子入りして基本を磨き、その後2代目桂枝雀を襲名して頭角を現す。古典落語を踏襲しながらも、超人的努力と空前絶後の天才的センスにより、客を大爆笑させる独特のスタイルを開拓する。出囃子は『昼まま』。実の弟はマジシャンの松旭斎たけし。長男は桂りょうば[1]。
師匠米朝と並び、上方落語界を代表する人気噺家となったが、1999年3月に自殺を図り、意識が回復することなく4月19日に心不全のため死去した。59歳没。他、同世代の噺家の中では『東の志ん朝、西の枝雀』とも称されている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/桂枝雀_(2代目)より引用



笑いの分類『情的な笑い』/サゲの分類『合わせ』

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しばらくのあいだ、お付き合いを願うのでございます。お酒のお噂でございますね。

「酒は百薬の長」と言ぅのでございます、面白いもんでございますねぇ、薬の中の薬であるといぅのでございます、百薬の長でございますねぇ。

まぁ、こら間違いなかろぉと思われるのでございます。もっともこら、呑むほぉから言ぅた言葉でございまして、お呑みにならんお方は「命を削るカンナ」と言ぅのでございますねぇ。それぞれに言い分はあるのでございます。

まぁ、用い方でございましょ~ね、程さえ過ごさなんだらこんな結構なもんありません。ただ、程が過ぎますと、いわゆる二日酔いがございますから、二日酔いさえなかったこんな結構なものはないと思うんですが。

まぁでも、二日酔いがありゃこそですね、神さんがやっぱり二日酔いをこしらえてくれたはるんでしょ~ね、それがなかったら、それこそドンドン・ドンドン、えぇあんばいばっかりですと毎晩まいばん呑んで、肝臓かどっかが悪くなってダメになってしまうちゅうことがあるんでしょ~からね。

やっぱり神さんが「待てまて」言ぅて「そぉ肝臓を無茶にしてはいけないぞ」ちゅうて二日酔いをこしらえてくれているのであろぉと、思わなければ仕方がないのでございまして、そこんところは神さん要らんな、と思うときもあるんですけどね。

しんどいときはしんどいですからね、ほでもぉ「頭痛いなぁ、頭痛いなぁ」夜中にね、ふと気が付くと頭痛いんですね。もぉちょっと前から頭痛いんでしょ~けど、寝てるほぉが勝ってるんです、そのときにね、眠たいほぉがね。

で、眠たいのが少し取れてきて気が付いたときに痛いんですね「うぁ~ッ、頭痛いなぁ」と思うんですね。でもこのごろはそのときにジタバタしません「仕方がない自業自得や」と思てね、で「痛いのあっち行け、痛いのあっち行け」しばらく言ぅてますと、あっち行くんですね。

ま、時間はかかりますけどね。うつらうつらしながら「痛いのあっち行け、神さん堪忍」て言ぅてますねんけど、仕方がないのんでございます。あれさえなけりゃと思うんでございますが。

まぁしかし、えぇあんばいに出来上がる、二日酔いっちゅうか、頭痛くなるぐらい呑んだほぉがえぇあんばいはえぇあんばいですね。そんなことのないときは、あんまりえぇあんばいやありません。

ソコソコえぇあんばいですけどね、体が温(ぬ)くなって少ぉ~しは気は発散しますがね、ゆわゆるこの、シラフのときには考えないよぉなコトを考えるよぉになるとこまでいかな嘘やと思うんですね。

そぉいぅとき気持ちよろしぃ、こぉなってね、時間も空間もシュ~ッ、今からでもどこへでも行けるよぉな気がね、するよぉなときはね、まことに気持ちよろしぃ。

自分の人生も生活もね、もぉ過去から未来からズバ~ッと見通せて「あぁして、こぉして、オレはこぉなるんだ」ピンピン・ピ~ンと思うんですねぇ。あれやって、これやって、何でもやれるよぉな気がするよぉなときはまことに嬉しぃですねぇ。

で、そぉいぅときは必ず頭痛いです「痛いのあっち行けぇ、痛いのあっち行けぇ」ちゅうのが必ずあとに出てくるんで、不思議なもんですねぇ。どっちかを取らな仕方がないのでございますがね。

うちの親父は全く呑みませんでした。もぉお猪口一杯で顔真っ赤にしてましたけどね、わたしもそんなに呑みません、もぉ正三合がわたしの限度、リミットでございまして、正三合呑んでる分にはその日もまことに気分よろしぃし、帰ってご飯もいただけますし、グッスリと寝られますし、もぉ正三合が一番えぇんです。

ただ、その正三合では今のよぉなスーパーマンにはなれません。まぁまぁえぇあんばいやなぁ、ぐらいです。それを過ぎて、これが四合か五合(ごごぉ)かぐらい、まぁ言ぅても五合(ごんごぉ)ぐらいなことでしょ~ね。

もぉそぉなると嬉しぃ~くてスーパーマンになるわけでございますが、まぁありがたいことでございますねぇ。まぁ、毎晩まいばんスーパーマンにならなくてもね、月一ぺんでも二へんでもなれればありがたいなぁと思っているのでございますが。

そんな程度でございますが、まぁ、なんですねぇ、人によって、家(いえ)によって違うわけで、息子がものすごくお呑みになるのに、お父さんはお呑みにならんといぅよぉなお家(うち)もあれば、反対にお父さんドンドン・ドンドン大酒呑み、一升から二升から三升(さんじょ~)からお空けになるのに、息子さんのほぉはもぉお猪口一杯で真っ赤な顔といぅよぉなお家(うち)もあれば、もぉそれこそお父さんも息子さんも揃ろぉて大酒呑みといぅよぉな家(いえ)もあることはあんのでございます。

もっともその、お年を召したお方と若い者とではやはり酔い方が違いましてね、若い者はどぉしてもなんでございます、気のほぉが先走りまして、体がそれへ伴いません、付いていきませんので、まぁ姿勢といたしましてはどぉしても前かがみに…

気のほぉが前へいって、足がそれに伴わないといぅ。どぉしても前かがみになるといぅよぉな、それだけ分、目ぇは上へ上がるといぅよぉな…、といぅよぉなことに…、ちょ~ど伊勢海老が税金納めに行くような、格好になるのでございますが。

お年を召したお方はやはりそんなことはございませんねぇ、十分に余裕がございますから、前へ倒れるよりも反対に後ろへ倒れる、といぅのもおかしございます、後ろへ倒れたら本当に倒れてしまいますが、少ぉ~しそのよぉな気味でございますね。

口ずさまれるものも、やはり謡の一節かなんかでね「♪エビは幼少にして、ヒゲ長くぅ~、腰には梓(あずさ)の弓を張りぃ~、うぃ~ッ…」



■(トントン)ただいま戻りました(トントン)ただいま戻りました。

▲お父っつぁんでっか、ちょっと待っとくれやす。すぐに開けますので…、えらいすまんこっておます、お帰りやす。

■おおきありがとぉ、スビバせんねぇ。せ、せがれの姿が見えんが、どぉしました?

▲すいません、まだお帰りやおません。

■まだ帰ってない?また酒呑んでくさるな。毎晩まいばん酒ばっかり呑みくさって、歳いったものは仕方がないとしても若いもんが酒ばっかり…、ひょっと体でも悪したらどぉしますか、バカ!今日は夜と共に意見いたします。意見して聞かなんだらね、この家放り出す、ハハハハはぁ~ッ。

■あなたにはまた、酒を呑まんえぇ婿をもろてあげます。あぁ~たはあぁ~たのお父さんからお預かりしているよぉなカララれすから。夜と共にね、意見を…、今日といぅ今日は堪忍できません。夜と共に意見…、夜と共にね…、けしからん、意見をする…、夜と共に…(ゴン)

■(グヮ~ォ~…、グヮ~ォ~…)

お父さんのほぉは「夜と共に意見する」言ぃながらとぉとぉ寝てしまいましたんで。そのあとへ帰ってまいりましたのはこの家(や)の息子さんでございますねぇ。こらもぉ若いだけあって勢いがよろしぃ。大きな声張り上げて、

 

●さっぱワヤや、また酔ぉてもた、ハハハハはぁ~ッ♪いろはにほへと、ちりぬるをわか、よたれそつねならむ、うゐのおくやまけふこえて、あさきゆめみし、ゑひもせす~~~んッ♪

●な、なんちゅう歌や…(ゴツン)あ痛ぁ、すんませんねぇ。あ痛ぁ、わたしちょっと酔ぉてます、あははぁ~、えらいすんません。いきなりボ~ンと当たって、あぁ~た痛かったでしょスビバせんねぇ。あ痛ぁ~…、ポストや。

ハハハハはぁ~ッ、ポストに謝ってしもた、さっぱワヤや。君もだいぶ酔ぉてますねぇ、顔が赤いですよ。あんまりしょ~もない手紙やハガキ食べてお腹こわさないよぉにしてくださいなりきりオチ)。ハハハハはぁ~ッ、おおきありがとさいなら。

●チャチャチャ、チャチャちゃ~♪…

◆大将、えらいご機嫌でんなぁ。

●ひと歌唄とてんのに「大将」て呼び止めて、誰ですか、うどん屋さんですか?うどん屋が何やっちゅうねん?

◆いや「えぇご機嫌でんなぁ」ちゅうてまんねん。

●「えぇご機嫌でんなぁ」ベンチャラ言ぅな。えぇ機嫌か悪い機嫌か分かれへん、ハハハハはぁ~ッ、えぇ機嫌や。

●えぇ機嫌やけれども、お前何や?

◆うどん屋です。

●ん? うどん屋です?どのよぉなうどん屋?

◆へ?

●どんなうどん屋?

◆ウドン商います、うどん屋です。

●これは偉いですよ。なかなか「ウドン商ううどん屋」少ないよきょう日。やっぱり商売そぉやないといけないよ、やっぱりうどん屋はウドン商いたいもんですねぇ

◆…、何を言ぅてなはんねん?

●一杯くれるか。

◆さいですか、ありがとさんでございまして、すぐにいたしますのでござります…(パタパタ・パタパタ)おいおいと寒なってまいりましたなぁ、わたいら何でございます、ウドンは寒いほぉがよぉ出るのでございますけれども、やっぱり出商売でございますからなぁ、出ますときに少ぉし暖ったかいほぉが出やすございますけれども。

◆やっぱり寒いほぉがウドンはよぉ出ますよぉなあんばいでございまして、寒いのがありがたいなぁと思たりまた、やっぱりあんまり寒すぎますといぅと出ますときにちょっと出にくいなぁ思たりなんかいたしますのでね、まぁしかし寒いほぉがウドンはよぉ出ますのでね、寒いほぉがありがたいなぁと思てますけど、出ますときに…

●喧しぃなぁ。何ゴチャゴチャ言ぅてんねんお前、何ぞ腹ん中に不平があんのん違うか、不平不満が?どんならんでホンマに…、できました?おっきありがと。す、スビバせんねぇ、よしこっちもらお(フゥ~、フゥ~)これ唐辛子(トンガラシ)かけてくれてるかいな?

◆相すまんこってございます、うっかりいたしとりまして、すぐに何いたします。やっぱり何です、こぉいぅもんはトンガラシが付きもんなってましてね…、どぉぞお使いやす。

●いろいろ手数かけてスビバせんねぇ。わ、わ、わぁ~ッ、大きなトンガラシですねぇ。(なりきりオチ

◆容れもんです、それわ。

●容れもんですか、ハハハハはぁ~。これどぉしたらえぇねん?

◆振ってもぉたら出るよぉなってますんで。

●振ったら出るよぉに?出ますか?♪振ったら出ますかぁ~、あれわいさのさぁ~?出ている様子ありませんねぇ。

◆そら、詰め抜かはらな出ぇしまへんで。

●詰め抜かな…、こんなことにも気が付かんとわ(プッ)

◆何しなはんねん、詰め放んなはんな。

●詰め要る? うち来いうち、何ぼでもあるわい。

◆トンガラシの詰めでっか?

●ラムネの詰め、ハハハハはぁ~ッ。ホ~イッ…、ホ~イッ…、ヘ、ヘ、ヘックシュ、ヘックシュ!

◆穴上向けて振るさかい上へ上へ出てまんがな、穴下向けて振んなはれ。

●穴下向けて振るか…、こんなことも分からんとわ…、ホ~イッ(ポン)ハハハハはぁ~ッ、大成功。

◆アホ、出るよぉなってまんねん。

●「出るよぉなってまんねん」て、そんな言ぃよぉあるやろか、わたしは仮にも客ですよ。客が出るちゅうたら(ポン)うどん屋のお前としては(ポン)出ますか?(ポン)さよか出ましたか(ポン)それは(ポン)まことに(ポン)よろしおました(ポン)なぁ(ポン)といぅことが言えんか(ポンポンポンポン…)

無茶したらどんならん、そないぎょ~さんトンガラシかけはったらいけまへんで、まぁ好き好きでっしゃろけどそないかけはったらいけまへん。見てみなはれ、言わんこっちゃおまへん、トンガラシで赤い山ができてます。(言葉遊びフリ

赤い山?ハハハハはぁ~ッ、♪赤い山からぁ~(ポン)ちゅう歌知ってますか?言葉遊び

◆ひょっとしたら「高い山から」と違いますか?

●そぉ、お婆んに教えてもぉた歌や♪谷底ぉ~見ればなぁ~(ポン)瓜や茄子ぃ~の(ポン)花盛りよぉ~(ポン)あらドンドンドン(ポンポンポン)こりゃドンドンドン(ポンポンポン)♪うちのお婆んの得意の歌や、どんどドンドン、ドンドンドン(ポンポンポン)どどドンドン、どんどドンドン…



●お替り。

◆どんならんなぁ、みなかけてしまいなはった? 無茶したらどんならん。それ夕方に下ろしたとこだっせ、一本みな丸々かけてしまいなはった、無茶したらどんならん。ちょっと待ちなはれ、何しなはんねん食べられしまへん、ちょっと待ちなはれ。

●なぜ?なぜに食えん。

◆「なぜに食えん」たかて、あんた…

食えんよぉなウドン、客に売るか?思いこみオチ

◆辛ろぉて食べられしまへんトンガラシで。

●なぁ~ん言ぅて、トンガラシが甘いっちゅうねんやったらおかしぃけど、トンガラシ辛いのん当り前やないか、何かしてけつかんねん ♪トンガラァ~シは辛いねッ、ヒ~リヒ~リ♪

●そらえぇけどねぇ、わいのウドンをばどこへ隠したんや?

◆隠せしまへん、トンガラシでフタになってまんねん。その下へ隠れてまんねん。

●え?この下へ身を隠しているか。よし、探索に出かけよ、生意気なやっちゃ…、ハハハハはぁ~ッ召し捕った、ウドン捕った♪赤いべべ着たウドンさん…

◆止めときなはれ、体に毒でっせ。

●♪おべべを脱いではどぉですか…

◆何遊んでなはんねん? 止めなはれて、食べられしまへん。

●何のこれぐらいのウドン、食べられへんことあるかい。見とれよビックリ食いちゅうやっちゃ。

◆待ちなはれっちゅうねん。それこそトンガラシだらけ。

●だらけもハラケもありますか。ビックリ食いっちゅうのん…(ふぅ~ふぅ~)

●へ、ヘックシュン!見とれホンマに(ふぅ~ふぅ~、ジュジュルゥ~)ううううぅ~。

◆お水飲みなはれ。

●あぁ~、かかかかか…。こんな辛いウドン要らん、お前にやる。

◆要りまへんがな。

●辛かったねぇ~、あぁ辛っ、何ぼ?渡しとくで、お釣り?もぉお釣りけっこぉ。取っといてちょ~だい、納めといてちょ~だい。わぁたぁしぃ~の気持ちだけです、言ぅこと言ぅ代わりにすることもするんです。

◆そな大層に言ぃなはんな、わずかなお釣りで。

●ん?言葉に角がありますねぇ、わずかでも大事なお金でしょ、決して無駄遣いしてはいけませんよ。またちゃんと残しといて、今度家建てる時の足しにしなさい

◆家が建ちますかいな、これぐらいで。

●誰が「建てぇ」ちゅうてん、建てる時の「足し」にしてくれっちゅうねん。何でわしがお前の家建てんならんねん、バカ。そらそぉと親父もぉ去(い)んだかいなぁ?

◆あんたねぇ、初めてのお客さんでんねん。初めて会いましたんや今日、あんたとこの親父さんがどのお方や分かりますかいな。

●理屈ですねぇ。

◆何言ぅてなはんねん、早いこと帰んなはれ。



●帰ります、スビバせんねぇ。嫌んなるねぇ、うどん屋にしまいに叱られてんねん♪チャチャちゃ~ん、チャチャチャらチャチャ、チャチャチャちゃ~ん…

●(トントントン)うぉ~い、ちょっと開けてくれぇ~、いま戻ったぁ~開けてくれぇ~(トントントン)

★どなた?

●「どなたぁ~?」わが亭主の声忘れるやなんて、何十年連れ添ぉてんねん。俺やおれやぁ~。

そぉいぅ声は小林っさんの坊(ぼん)だすか、また酔ぉてなはんのか。あんたとこは西へ三軒目だっせ。(思いこみオチフリ

●あ、福崎さんですか。スビバせんねぇ、一軒、二軒、三軒……、開けてくれぇ~。

◆どいつや!

●恐ぁ~ッ、けしからんなぁ、亭主の留守に男の声がする。さてわうちの嫁はん…、おい誰やぁ?

小林っさんの坊かいな、また酔ぉてなはんのか、どんならんなぁホンマにもぉ。あんたとこは西へ六軒目だっせ。(思いこみオチフリ

ん~ん?みなで俺の家、持ち歩いてけつかるな思いこみオチ)。いま西へ三軒目言ぅたんと違うのんか?

◆あんた西行かんならんのん、東へ来てなはんねん東へ。

●そぉですか、スビバせんねぇ。どこがどれや分からんよぉなってきた、一軒ずつ叩いて回ったろ(ドンドンドン)うぉ~い、俺のうちどこやぁ~ッ?

▲またあの人やわ、毎晩まいばんホンマにもぉ。ちょっと、ちょっと、こっちこっち、こっちでっせ。

●いやぁ~、嫁はんですか今晩わ。

▲何を言ぅてなはんねん、入んなはれ早いこと。

●入りますよっ、入ります…、おっと、誰やこんなとこで寝てんのわ?誰やッ!頭ゴンと打って寝とぉるな、誰やこれわ?

●親父やな、また酒呑んでるな。毎晩まいばん酒ばっかり呑みくさって、若いものは仕方がないとして、歳いって酒ばっかり呑んでひょっとカララれも悪したらどぉしますか。バカッ!よぉし、今日は夜と共に意見をしてやるぞ。意見して聞かなんだらこの家放り出す、ハハハハはぁ~ッ。またお前には酒を呑まんえぇ親をもろてやるぞ。

●親っさん…、鼻がつまみにくい、こら親っさん。起きろ親っさん。

■い、痛い。誰やこの、何ちゅう~失礼(ひつれぇ)なこと…、せがれか。また酒呑んでるな、毎晩まいばん酒ばっかり呑んで、見てみぃ、酒毒が回ってお前の顔が三つも四つもあるぞ。そんな化けもんにこの家は譲れんぞ。

要らんわい!こんなグルグル回るよぉな家。(サゲ

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