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すべらない話 よしもとクリエイティブ・エージェンシー 小籔千豊

小籔千豊【お葬式にて】

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小籔千豊『プロフィール』

お笑い芸人(吉本) 小藪千豊

性別:男性
生年月日:1973年09月11日
身長/体重:188cm /63kg
血液型:B型
出身地:大阪府 大阪市
趣味:ダーツ/ビリヤード/麻雀/将棋/写真/水泳
出身/入社/入門:1993年 NSC大阪校 12期生
Twitter:@koyabukazutoyo

https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=663より引用



笑いの分類『情的な笑い』/サゲの分類『へん』

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あのー、中学とか高校とかの時に同じクラスじゃないけども、お互い顔知ってる女の子と喋ったことないけど、お互いちょっと意識し合うというか。

向こうも自分のことええと、ちょっと可愛いと思ってんのか、僕もちょっと可愛いいなと思ってんのか、なんか「チラチラ」廊下ですれ違う時に目だけ「パッ」と合うけど、喋ったことない。お互い意識し合う異性みたいな、まあ学生の時にあると思うんですけど。

僕あの、学生時代にあの、お葬式に行きまして。それが告別式なんですけど、お家でお葬式があって。

ほんで外にはテント、白いテントであの下でおじいちゃんとかおばあちゃんとかおっちゃんがお茶飲んでる状態みたいな。

で、僕早めに行ったんすけど。ほんなら若者僕だけしかいなくて。で、だんだん人が「ぶぁー」って集まってきたら、ちょっと若者も来るみたいな。

ほんで、僕の周りにはテントから出てきたおじいさん、おばあさんに囲まれてて、「あー、まあお葬式か」と思ってたら。

ここにちょうど、まあ、これくらいの高さすかね。ハゲたおっちゃんここにおったんすけど。

もういかにもバーコード。もうバーコードの例、バーコードハゲ、とはこのことだ。て言うぐらい、両サイドが「くろ」ってなってて、「シャ」ってなってて「あーこれ、バーコードやな」って思いながらこう。

ほな、夏ジリジリ照りつけてるから、だんだん油っぽくなってきて。「あ、まあそうか」とか思いながら。ずっと見つめたらですね。

まあカナブンが「ブァー」っと飛んできて。まあ「まさかな」と「嫌な予感するな」と思ったらそのバーコードの上に「パッ」と止まったんですよ。

で、まあまあ「そんなこともあるわいな」ぐらいやったんですけど。

ずっと見てたら、こうカナブンとしてもバーコードだけではちょっと心もとないから、ちょっと上に上がりたいと。でも落ちるみたいな。右斜め上上がっていって、ちょっと下がって、もう一回右斜め上に上がっていったんですよ。

ほな、なんかこう。なんすか「音符みたいやな」って思うわけですよね。

五本線になんか全音符が乗って、「ドレミ、ドレミ」みたいな。まあ、これチューリップやったら「咲いた、咲いたやな」とか。思ったらなんか笑けてきて。

周りおっちゃん、おばちゃんばっかりやから、僕めっちゃ背高いから浮いてるんすよ。

ほな、ここで半ニヤケとかなったら絶対あかんと思ってたから「あかん、もう見たあかんぞ」と思ってたら。失礼オチフリ

まあ、こうおっさんが「ん?」ってなんか違和感感じたんでしょうね。「ふぁ」ってやったんですよ。ほんならカナブン「パー」って。

ほんで「ぶぁー」ってまたそこ来たんですよ。「これ以上笑かさんとってやカナブン」と思ってたら。失礼オチフリ

こうもがいてるんですよ。こう髪でこうなってるから、おっさんも気づいてなかったんすけど、なんすかもがき、もがいてるから、爪がおっさんの皮膚に「サッ」て当たったんすよ。

ほんなら周りに聞こえるか聞こえへんかの声で「痛」って言ったんですよ。おっさんが。

それが「痛」じゃなくて「痛?」ってなったんすよ。「あれ?なんで俺の頭皮板いきなり痛なんの」っていう疑問系なんすよ。

めっちゃ笑けてきて。これ絶対笑ろたあかん。周り葬式やってて笑ろたらあかん。失礼オチフリ

でも、「痛」って可愛いやんとか思って笑けそうになってたら、ほな「バ」っておっさんの頭「ブーン」ってカナブンやったんすよ。

で、おっさんも気づいて「おい、こいつか」みたいな感じで「おい、おい、、死ね」って言ったんですよ。失礼オチ

葬式でみんな「シーン」となってお経が「バー」って流れてるとこで、僕も「アハ」って笑ろてもうたんですけど。

周りはおじいさんばっかりやし、もうこんなんです。みんな。

でも、ここにおった50ぐらいすかね。のおばちゃん、「パッ」て見たらおばちゃんもこう笑ってて、僕もちょっと笑ろてる。「パッ」て見て。「ああ」なんか「今のん聞きましたよね?」みたいな。だっていたもん。「ハッ」みたいな感じやったんすよ。大げさボケフリ)(いじりフリ



地元一緒やから、ちょいちょいそのおばちゃんと会う。そのおばちゃんがごっつ色目使ってくるというか。大げさボケフリ)(いじりフリ

「前、あの事で一緒に笑い合ったお兄ちゃんやね」みたいな感じで、すれ違う時いっつも「チラチラ」見てくるんですよ。

ほんで一回僕が南海電車から降りて、ロッテリアの前でそのおばちゃんが自転車乗ってるんですよ。

あ、僕また「バーッ」てまた見てくるやろなと思って見てたら。大げさボケフリ)(いじりフリ

見てた僕に「パッ」と気づいて、浅野温子みたいに髪の毛かきあげたんすよ。大げさボケ)(いじり

ないないないない。確かに笑ろたけど、笑ろたけどあんたとそういうことはならんから。

だからその50歳ぐらいのおばちゃんと「チラチラ」目合うだけでお互い意識する関係に一度なったことがあります。

気持ち悪いす。



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