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とろサーモン よしもとクリエイティブ・エージェンシー 漫才

とろサーモン【石焼き芋】

更新日:

とろサーモン『プロフェール』

お笑いコンビ(吉本芸人)とろサーモン

結成年月:2002年 07月

左:村田秀亮(むらたひであき)
性別:男性
生年月日:1979年12月03日
身長/体重:178cm /65kg
血液型:AB型
出身地:宮崎県
趣味:散歩/ボウリング
特技:コサックダンス/野球(バッティング)
出身/入社/入門:NSC大阪校
Twitter:toromurata

右:久保田かずのぶ(くぼたかずのぶ)
性別:男性
生年月日:1979年09月29日
身長/体重:175cm /94kg
血液型:O型
出身地:宮崎県
趣味:ガーデニング/フルート
特技:テニス
出身/入社/入門:NSC大阪校

https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=170より引用



笑いの分類『知的な笑い』/サゲの分類『へん』

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漫才 『書き起こし』と『ボケの種類』

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村田『どうも、こんばんは。とろサーモンです。お願いします。』

久保田『僕も、そうです。』(裏切りボケ

村田『わかっとるわ!やっぱりね、今年、入りましてね…もう、2018年になりますからちょっと、趣味の1個ぐらい見つけようかな思うてるんですよ。なかなか見つからないですよ趣味ってね。もう、無趣味でしょうがないんですよ、これは。なんかある?お前、趣味は。』

久保田『外に出たらいいんじゃないですか?』

村田『外?外で何するんよ、お前。』

久保田『なんかしないんですか?』

村田『「何かしないですか?」…なんか、色々あるけどもね…。えー…、まあ、グルメとかね、美味しいもの食べに行ったりしますよ。』

久保田『外、出て?』

村田『うん、外、出てね。美味しいものいっぱいあるからね。』

久保田『まあ、でもね、そんなんも、もう雨降ったら終わりですからね。』(暴走ボケフリ

村田『えっ?いや、美味しいもの食べに行くのに関係ないやろ、そんなもん。』

久保田『いや、関係あるでしょ外に出たら。』

村田『何が関係ある…。』

久保田『大体、そうでしょ。』

村田『はい?』

久保田『大体、そうなんですよ。』

村田『何が、「大体そう」やねん。』

久保田『大体、そうなんですよ。皆さんの周りでもいるでしょ?こういう人。春になったら、なんか花見行こうや、みたいな。いません?そういう人。季節の話する人。夏になったら、川、行こうや。泳ぎ、行こうや。秋は、どうする?紅葉やな、見に行こう。冬は、どうする?スキー、行こうスノーボード、行こうか。楽しむのは、いいんですけどね。雨降ったら終わりやから。』(暴走ボケ

村田『何があったんや!?お前。雨の日、何があったの?相当、悲惨な事あってんな雨の日に。やめてくれ、それ雨の日、嫌うの、お前。いいんですよ、だから…。美味しいもの食べに行くっていうのが、よくってね。僕ね、一番好きな食べ物がね石焼き芋なんですよ。』

久保田『んっ?うん…。』



村田『石焼き芋、美味しいでしょ?もう、すごい好きでね、石焼き芋よく買いに行くんですよ。美味しいよね、石焼き芋ね。住宅街、走ってるでしょ、あれが…。』

久保田『高いからね。』(裏切りボケフリ

村田『はい?』

久保田『高いからね、ほんでね。うん。』(裏切りボケフリ

村田『高くないですよね。100円とか200円ぐらいでしょ、石焼き芋。昔から、値段はあんま変わってないですから。』

久保田『俺が、今、言ったかな?その石焼き芋の値段が高いっていう話。1個でも言ったかな?言ってないよね。人の話は聞くんだよ、考えるんだよ見るんだよ。バカかな?』(裏切りボケフリ

村田『ムカつくな、お前!よう、そんな、ムカつく事一瞬で言えるな、お前。』

久保田『いやいや、そうですから、だって。』

村田『いや、高かないよ、だから。何が高いの?じゃあ。』

久保田『いや、声が高い。』(裏切りボケ

村田『声かい!、おい。石焼き芋屋さんの「石焼き芋」って声が高いの?』

久保田『うん。』

村田『そんな高くないですよね。普通ですよ。何が高い?お前の地域が高いんかい?』

久保田『うん。』

村田『ちょっと聞かせてみろ、ほんなら。』

久保田『「石焼き芋、オイモッ。』(裏切りボケ

村田『いや、低いな!低いうんぬんじゃなくて汚えな、お前。「オイモッ」じゃないよ。』

久保田『いやいや、のど慣らしなんでね。』(暴走ボケフリ

村田『なんや、のど慣らしって。』

久保田『ここから上がってくんですよ。石や…。(せき払い)石や…。』(暴走ボケフリ

村田『えっ?』

久保田『石や…。』(暴走ボケフリ

村田『もうええよ、スッとせえよ、もう。』

久保田『い…、い…、いー…いーい…、いー…。石や…、あー…。』(暴走ボケフリ

村田『そうですね。』

久保田『石や…、ああ~…。』(暴走ボケフリ

村田『もうええから。』

久保田『明確に、的確に再現させて頂いております。』(暴走ボケフリ

村田『的確じゃなくてええねん。ある程度でええから、やれよ。』

久保田『「い」が「ラ」の音なんですね。「ドーレーミーファーソーラー…」この「ラー」の音で…。』(暴走ボケフリ

村田『出てんな、声が。』

久保田『「エー」っていう感じなんですね。』(暴走ボケフリ

村田『わかったから…。』

久保田『「エー、アッ」みたいな。「ミー…、ラッ…、ラー」やから。』(暴走ボケフリ

村田『合うてないやろ、絶対。』

久保田『エー、ラー、ミッ。ミだよ~。はい、了解。いー…。』(暴走ボケ

村田『誰と喋ってたん?今。「ミだよ~」ってなんか、了解したけど。』

久保田『アー…、オー…、カッ。』(暴走ボケ

村田『どこにおんねん、そいつは?お前。パクパクパク…、って言うてるヤツどこにおる?石焼き芋屋さんで。パクパクしてるヤツ見た事ないから。』

久保田『高いんですよ。』

村田『大体、これぐらい。「石焼き芋、お芋」これぐらいやねん。』

久保田『そうですか。』

村田『たまに、ためる人がいるんですよ。「石焼き芋」とね「お芋」の間ためる人が…。』

久保田『いません。いません。事実無根のでっち上げです。』

村田『いるから。聞いといて。』

久保田『やめてください。そういう事…。ウソをつく仕事は、やめてください。』

村田『聞いといて…、うるさいな。「石焼き芋…」』

久保田『いませんよ。いません。』

村田『「お芋」』

久保田『おるわけないやろうが、お前。気持ち悪いな。間ためるな、すぐ言え。お前、頭おかしいんか?この国から出て行け!』(過剰ボケ

村田『言いすぎやろ、お前。なんで間あけただけでこの国から出ていかなアカンねん…。』

久保田『おるのか?そんな、ためて言うヤツが。』(大げさボケフリ

村田『おるねん、これが、ためる人が…。』

久保田『聞いた事ありますか?皆さん。ためたやつ、聞いた事ありますか?そんなん。いないでしょ?おかしいですよそんなの走ってたら。思いません?早く言えって。僕、もう我慢できないです。窓開けて、先言いますわ。オイモッ!』(大げさボケ

村田『なんで出てくんねん、お前は。知らんおっさんが、窓開けて「オイモッ!」だけ言うてたら警察呼ばれるから。』

久保田『言いますわ。』(大げさボケ

村田『頭おかしい人と思われるからね。違うねん。ここからがいいんですよ。これから、石焼き芋屋さんがね…これからの口上がいいのよ。』



久保田『もういいって言ってるやん。』

村田『何がええねん?』

久保田『こんだけ嫌がってんねんからやめたれや。こんだけ嫌がってんねんからやめたりいや。』(なりきりボケ

村田『「やめたりいや」っておもんない女みたいに言うな。しょうもない女みたいに…。』

久保田『おもんない女って、なんや。結構なワード言うな。ドキドキするわ。』

村田『なんでドキドキすんねん。「やめたりいや」って言うやろすぐ、お前、おもんない女は。』

久保田『知らんけど、知らんけど。あのな、わかるか?「知らんけど」、2回、言うてくるな念、押してくるな。トラウマやねん、やめてくれ。』

村田『何がトラウマな事があんねん。石焼き芋でトラウマって聞いた事ないっすよね?なんやねん、トラウマって…。』

久保田『言わすのか?トラウマの話をさせるのか?』(大げさボケフリ

村田『トラウマって言われたら誰でも聞きたなるやろ、話。』

久保田『すごいヤツやな傷ついた話をしろと。わかりました。じゃあ、全責任、取ってください。喋りますんで。』(大げさボケフリ

村田『気になってるよお客さんも、皆さんね。気になりますよね、トラウマって…。』

久保田『小学校の時でした。貧乏な家族で育ちました。おなかがすいてました。母親が、外で石焼き芋を買ってきてくれました。「おなか、すいたろ?」って言ってくれました。嬉しかったです。涙、こぼれながらお芋、食べました。変なもんですねおなかがグ~っていったんです。仕方ないです。プッと出てしまったんです。出るよ、おならぐらい。しました、はい。そしたら、あの…母親が、それ、ちょっと…におって、亡くなりました。』(大げさボケ

村田『どんだけくさい屁、出とんの?お尻から毒ガス出てるやんけお前。今、不意に出たらどうすんねん。この辺の人、死ぬよ。なあ。で、1週間前お母さん、生きてるの見たよ。なんのウソ?すごい、ウソついてるね。ええねん、そんな話は!だから、石焼き芋屋さんの口上これがいいのよ。俺、いつか車に乗って、マイクを使って住宅街、走ってみたいの。』

久保田『したらいいよ。』

村田『これ、ちょっと、やってみるね。お客さんいるからやらせてもらいます。いきますよ。「石焼き芋、お芋」あったかいお芋ホカホカのお芋。熱々の石で焼いた石焼き芋はいかがでしょうか?』

久保田『ドン!、助けてくれ。』(リアルボケ

村田『ひかれとるやないか、お前。あんな、ゆっくり走ってる車にひかれるな。どんくさいな、お前。なんやねん。何?どないしてん。どないしてんやったら離れるな、ここから、あんまり。』

久保田『ありがとうございました。』(タイミングボケ

村田『どこで終わってんねん!もうええわ。どうもありがとうございました。』



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